じゅー

ジョーカーのじゅーのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.2
一人の男が理不尽な状況下によって、悪の象徴であるジョーカーに変身する過程を描いた作品。
今までのジョーカーと違い、カリスマ性があったというわけではなかったが、ある事件をきっかけに一般市民の心の奥にある実体のない「闇」に火をつけ、行動に移させるという意味では、ある意味カリスマ性があったということだったのかもしれない。
今作に出てくる一連の暴動のきっかけがたまたまホアキン・フェニックス演じるアーサー(ジョーカー)というだけで、実は一般市民の心の中にも悪が存在するという現実社会への風刺のように感じた。
それにしてもホアキンの演技が素晴らしく、主演男優賞を獲れたのは納得の演技だった。
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