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ジョーカーのYSKのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
2.6
終始暗く、鬱々としたトーンで話は進みます
主人公のアーサーから見ていいことは何一つ起こらず、こんなはずじゃないのにという声が聞こえてきそうなシーンが続きます

こういう、見ているだけで気分が落ちる映画は大好物ですし、もっとやってくれてもいいとまで思うのですが…でもこれって私の好きなジョーカーじゃないんですよね
『ダークナイト』に出てきたジョーカーみたいに正体不明でいてほしかった
「酔っ払った父親に切り裂かれた」とか「借金の脅しで顔を傷付けられた妻を笑わせるために自ら切り裂いた」なんて虚実織り交ぜて、結局何が真実かわからなく、それでいてたやすく人を扇動し、自分の快楽と気持ちよさのためだけに悪事を働くジョーカーがたまらなく好きなんです

たとえこれが正史だとしても、こんなジョーカーは見たくなかった
悲しい過去なんて糞くらえ
『ヴェノム』もそうですけど、ヴィランのスピンオフはいいけど、人間くさくするのはもう勘弁してください
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