ダークナイトのようなジョーカー像を期待して観た人は面食らうでしょうね。そこで好き嫌いが大きく分かれてしまいそうな気がします。
あと、警察がチョロかったり、序盤の拳銃を落とすシーンがブラックジョーク過ぎたり、観ていて変に笑ってしまうことが多かったです。まるで劇中のアーサーのように。
そういうの全部ひっくるめてシニカルなコメディなんですよね、この物語は。孤独な過去にフォーカスして同情を誘うというのも、彼の訴えたいことの本質でもないでしょう。バットマン本編へのリンクの仕方やラストの展開等、笑えない冗談や皮肉たっぷりですが、そういうことも含めてこの世は全て"JOKE"で出来ているんだ、と。