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ジョーカーのkyonkyonのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
漸く観れたシリーズ。
流石でした、
錚々たる受賞と世の評価、称賛と喝采を独り占めにした理由が分かった。

大きなテーマはUSやパラサイト等と並び、格差や差別といった深刻な社会問題に対する皮肉と問題提起。これはさらに「障害」というものに大きく傾倒している印象。

自身の「存在意義」って誰でも1度は悩んだことがあるもの。私自身、非常に他人事に出来ないテーマだ。
人間はそれぞれの価値観を持っているからこそ、共生の為にルールや法、常識が存在する。問題は、差別や偏見が暗黙の裏常識化されている点。黒人と白人、黄色人種、エイズ、ラッパー、富裕層、秘密結社、、イメージには常に表裏があり、裏も常識と化して我々に植え付けられている。
人が人として扱われない事、生きていけない事、誰からも認められず認知されない事、これが生んだ副産物がジョーカーであり、犯罪者であり、私を含む大半の人間である。
確かに「殺人」も「ジョーク」も主観なのかもしれない。人類が遥か昔から共生を選んだのであれば、今生きている我々はより高度な「相互の理解」と「平等観念」を持たなければいけないのだろう。

長くなってしまったが、ホアキン・フェニックス、主演男優賞本当におめでとう。
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