あいすこひ

ジョーカーのあいすこひのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.8
結局アメコミ映画として最高。

格差社会がどうとかアカデミー賞がどうとか色々話題になっていたけど、そんな深いことはどうでもよくて、とにかくジョーカーがかっこいい。

●カメラワークと音楽が素晴らしい
ジョーカーが映る全てのシーンのセンスが良い。哀愁漂うカメラワークと厳かな音楽、時々入るバイオレンスな描写から繰り出される良質な映像体験ともいえる。階段でのダンスシーンは衣装・音楽・構図・ストーリーがあまりにも美しく融合していて鳥肌がたった。あと、OPのタイトルロゴが出るところも悲壮感が溢れていてグッと心を掴まれた。カットをオマージュした映画が撮りたーーーい!

●ホアキンフェニックスの演技は最高
ジャックニコルソン、ヒースレジャー(、ジャレットレト)の人気がありながら4人目としてここまで衝撃を残せるのは素直にすごい。(正確には5人目らしいがシーザーロメロ版は見たことない。)個人的には職場の社長みたいな人から怒られてるシーンの顔が痛々しくて生々しくて良かった。

●ウェイン家がでてきて最初は疑問だった
バットマンは出てこないと聞いていたが、「ブルースウェイン」という富裕層のキャラクターが登場した。アメコミファンとしては、この名前はただの富裕層に軽はずみに使ってほしくなく、登場時は不満だった。しかし、最後にとあるシーンがあり納得した。やたらと高尚な前評判があったけど、結局のところこの映画は何十年も愛される「バットマンの宿敵のジョーカー」の実写映画なんだと思う。

迫力溢れる良い〜〜〜〜〜映画。
あいすこひ

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