さらうどん

ジョーカーのさらうどんのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画館でも観たが、改めてAmazonプライムビデオでレンタルし鑑賞した。
先ず音楽がよい。GY!BEのような重厚でスリリングな劇伴。ストリングスがこちらをどんよりさせる。はらはらさせる。映画館でのこれは特にすごかった。この劇伴だけでも聴く価値はある。
次に画がよい。特に好きなのは物語終盤、ジョーカーを引き金に荒れ狂った街の映像。 車が燃え、人々が走り回る様は、悲惨なんだけれどわくわくする。

印象に残っているのは、アーサーが逃げるシーン。列車で人を殺してしまったとき、アーカム州立病院で母親のカルテを持ち去るとき。いずれも、アーサーは必死に走りながら後ろを振り返り追いかけられていないかを確認する。でも、誰も追っていない。彼を見ていない。彼を気にしていない。走る姿の情けなさも相まって、とても悲しくなってしまう。
一方、階段で踊るあのシーンの続きでは、警官に追われる。ジョーカーになることでようやく追いかけられる・認識されるのだなあと感じた。