飯

にっぽん昆虫記の飯のレビュー・感想・評価

にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)
4.2
今村昌平の文化人類学。

戦後の空の下。
泥塗れの下層社会で、目を瞑って只管爬行し繁殖していく昆虫人間の生命力への礼讃。

父と乳。

猫の血で処女を装う。

ストップモーション叙事。

生存:生きる、存在する。


ここの女は、階段を登ることはできない。

「私はカマキリ!男の生血を吸って、たくましく生き抜く背徳の女ひとり。」
飯