2019年 日本 監督:中野量太（浅田家他）
原作:中島京子
キャスト:山崎努、松原智恵子、竹内結子、蒼井優
父（山崎努）が認知症になった。最初はちょっと変が、次第に家族が誰かもわからなくなる。彷徨を始める。
父は厳格だった。本が好き、漢字を沢山知ってる校長先生。しかし、少しずつ語られるエピソードは家族思いで、妻思い。
遊園地、雨が降りそうと母と娘二人を迎えに来ていた父。認知症になっても忘れていなかった。３本の傘を持っている。泣きますよ。
誕生日とクリスマスにはいつも、全員が三角帽子を被った。「誰が始めたの」妻と娘たちの会話の向こう、病院のベッドで口もきけなくなった父が笑っている。家族を大事にしてきた父の最高のエピソード。
父との長いお別れを通して、こころが温まる家族の話。
映画を観終わって、ポスターを見ると家族が笑っている。幸せだった日々。
日本映画の傑作にはどんな洋画もかなわない。ずしんと心に響く。日本人だから仕方ない。
#2022-211
死ぬまでに観たい映画マイベスト1000-77
