とし

長いお別れのとしのレビュー・感想・評価

長いお別れ(2019年製作の映画)
4.1
2019/5/14 中野量太監督舞台挨拶付き試写会よみうりホールにて。「湯を沸かすほどの熱い愛」が神映画なのでこの次回作がとても期待値が高かった。しかし隣の人が前日に試写会を観たらしく今回はそこまで絶賛映画ではなかったとの感想を漏らしていたのでハードルが下がり確かに前作ほど心を揺さぶられる事は無かったがそれでもやはり構成がしっかりしてい素晴らしい。認知症がテーマでそれを支える妻、2人の娘、孫の三世代。7年かけてだんだん記憶を無くしていく。でもツライ事ばかりではなくコントのようにクスっとくる部分も多いのが救われるし伝わらなくても自分のこと辛さを吐露できる存在はやはり父親として存在が大きい。認知症の主観が入っていなくあえて周りの支える人たち主観なのも良い。珍しく鑑賞後の舞台挨拶だったけど中野監督のメッセージや思いをたくさん聞けて自分が気がつかなかった部分をちゃんと説明してくれたのも嬉しかった。これから先、誰もが関わるであろう認知症なのでたくさんの人に観て欲しい映画だ。
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