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長いお別れのmiのレビュー・感想・評価

長いお別れ(2019年製作の映画)
1.5
GW明けてから怒涛の仕事量のお陰で、僅かな睡眠時間を削ることも許されず、全く映画を観ることが叶わなかったが、ようやく出口が見えてきたので久々に劇場へ。
中野量太作品はこれまでも見てきたが、
以前にも増して全部セリフで消化して、恐ろしいまでのあざとい演出をぶちかましてくるのには辟易してしまった。

各パートで尺を使って無理にでも面白くしようとする展開が、本筋をボヤッとさせ、結局家族の絆なのか夫婦の絆なのか、いやいやそこで終わらせんのかい。お前の英語で締めるのにはあまりにも荷が重いだろう。の強烈なツッコミも必要だし、画に映る全てが空回ってるようにしか見えなかった。
小道具も全部あざといし、じゃがいものくだりもあざといし、そもそも中村倫也がどっかいってんのに、全く役割を与えられてない帯広のあいつが無理やり復活してきてくっつけんのはなんもうまくねーぞ。と思わざるを得ないし、
なんだったらエキストラの動きまでもがあざとく気になってしまった。
2011年の描写もマジでなめんな。とイライラした。あそこはプロデューサーが無理やりねじ込んだシーンだと信じたい。本篇と何も関係なさすぎる。
無理無理。
蛇足、遠回りのオンパレード。
竹内結子が最後に日本に帰るくだりとかほんとに冷める。いま夫婦の話いらんから。

兎にも角にも、山崎努でなければ、蒼井優でなければ、竹内結子でなければ、松原智恵子でなければ成立してないと思わされた。

編集のテンポも悪いし、魅力的な画もないし。
でも泣いた。自分の涙腺もどうかしてる。
認知症こわい。以上。


2019劇場鑑賞86本目
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