ネギの子供

ミスター・バージンのネギの子供のレビュー・感想・評価

ミスター・バージン(1984年製作の映画)
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まだ見ぬロマコメを探してぶち当たった香港映画。明日でNetflix配信終了だったので、一期一会と思ってすべり込み。設定がいろいろと突飛で描きたい価値感が先進的なのか、性差別的なのか、ただ斬新に見せたかっただけなのか判断がつかない。主人公は風水師から30歳になる前に結婚相手とSEXすると妻に殺されると予言されている童貞、ヒロインは死化粧師という職業のせいで結婚できない女。童貞は結婚してやっとSEXできると思ったら年齢が実は29歳だったと判明。妻は性生活に前向きだけど夫が応えてくれない&職業の秘密を抱えている。観ていてイラッとくるぐらい「男らしさ」とかけ離れた主人公で、自分の中にこんなにマッチョな部分が残ってるのかと省みる。展開はいろいろ軽率な感じが否めないけど、男のレイプ被害を描いた映画ってあまりないからその点だけでも貴重。「パリ、テキサス」が同年だけど、終盤の道路挟んだ会話シーンは影響あるのかな。鏡越しのヒロイン、トラックに隠れた疾走など編集のキレがよくて、観ていて背筋伸びる瞬間がいくつかあった。