Saeko

ディル・セ 心からのSaekoのネタバレレビュー・内容・結末

ディル・セ 心から(1998年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

ネガティブなレビューはなるべくしたくないのだけど、初めて時間返して欲しいと思ってしまったほどだったので一応記録としてメモ。他の方は良い評価をされてるので相性が悪かったのだと思う。

まず物語の主軸でありストーリーを動かす主人公の恋愛。たまたま駅で出会った女性が美人だったから追いかけ回して、偶然にも程があるほど各所で遭遇する違和感には目を瞑ったとしても、結局最後まであんなに執着するほどの愛情が生まれた経緯が全く見られなかった。野宿してるときに交わした会話がキーなんだろうけど、にしても薄くない?いや私が理解してないだけで愛ってそういうものなのかしら?とにかく根本のラブストーリーが理解できず、びっくりするほど心動かされなかった。
本作のテロリストの動機となる、残酷な事象が世間には見えないところで起こっている実態を描くのは面白かった。でもテロを起こすという行動に至る因果関係は言葉足らずだった印象。自爆テロを行うにあたって「死ぬときに他の人たちにとって良い社会を提供するのが大事」みたいな言葉があったけど、言動一致してないよなぁ…と。まあテロリストだから納得のいく理屈もクソもないのだろうけど、それでも描くなら描き切って欲しかったという思い。
最後の爆発シーンはええええええ?!?!ってなった後思わず笑ってしまった。これどういう感情を抱くのが正解?強い愛に涙する?テロが阻止されたことに安堵する?共にこの世を去った2人の切ないけど最善なのかもしれない最後を祝福する?もやもや
歌もダンスも好みでなく流れも異物混入感がすごかった。シャールクもヒロインも表情とかリアクションがなんだか気持ち悪くて…
ぶっちゃけると総じて嫌いだった。ごめんなさい。かろうじて良い点をあげると、メインストリームのインド人だけじゃなく山岳地帯に住む民族がフィーチャーされたことによりインドの多様性を垣間見えて良かった。
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