しん

十二人の死にたい子どもたちのしんのレビュー・感想・評価

3.0
予告を観る限り自殺願望のある集団の中に殺人犯が紛れ、殺されると思ったら死にたくないとみなで奮闘する密室ミステリーかと思っていた。がその実、真っ当な密室劇で堤監督らしからぬ人物描写に寄り沿った作風が意外。
12人の怒れる男を現代風にアレンジしており、生死を多数決という民主主義に委ねている点からもテーマ性はほぼ同じではないか。
死にたいと生きたいは同義であり、どちらに振れるかは他者に依存するのだと改めて痛感する。
突っ込みどころ満載の展開がどうにも入り込めず、違和感ありありの描写も多い。その為先の展開も読めやすいのが残念。
しん

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