zonoman

十二人の死にたい子どもたちのzonomanのレビュー・感想・評価

3.5
思った以上に健全なストーリーだった。
もっと廃病院×密室というシチュエーションからの精神崩壊キャラ登場で、予想の斜め上をいく展開かと思ったが、理路整然とした会話劇(ミステリー調)でした。

徐々に明らかになっていく12人の"死にたい理由"が物語のキーとなる訳ですが、4番の"大勢の大人たちが作り上げた商品"という台詞は説得力ありすぎですよ監督… 笑

煙草・マスク・自販機といった伏線が巧く散りばめられており、その点は14人目の視聴者として純粋に楽しむことができました。

"12人の子どもたち"が死にたいと思う理由はそれぞれでしたが、それは貴方が生きている狭い世界で追い込まれての決断な訳で、残りの人からしたらそんな理由で?ということは良くある話。

このストーリーでは一貫して"話し合い"で決めるよう促していましたが、誰かに話すことって生きていく上で重要なんだと、改めて実感させられました。
zonoman

zonoman