ShinMakita

悪魔はいつもそこにのShinMakitaのレビュー・感想・評価

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)
1.8
1957年…オハイオ州の田舎町ノッケンスティフ。復員兵ウィラード・ラッセルは心優しい妻シャーロットと9歳の息子アーヴィンと暮らしていた。ある時シャーロットの癌が見つかり、信仰心の篤いウィラードは庭に建てた十字架に祈りを捧げるが、それが聞き入れられることはなかった。シャーロットが亡くなり、埋葬の時を迎えた日、絶望したウィラードは自殺してしまう。孤児となったアーヴィンは、父の故郷であるウェストバージニア州コールクリークに住む祖父母に引き取られる。

1965年。成長したアーヴィンは、義妹レノーラの庇護者となっていた。敬虔なクリスチャンで、学校ではいじめに遭っているレノーラは、ある日コールクリークにやってきた新任牧師に弄ばれ妊娠してしまう。
同じ頃、オハイオ州の小さな町ミードでは、保安官助手ボーデッカーは、選挙で保安官の座につくため、身を綺麗にしようと考えていた。地元のヤクザ・リーロイとも手を切ろうとも思ってるし、娼婦と噂される妹サンディにもまともになるよう忠告もする。しかしサンディは、クリスチャンの夫カールと共に売春以上の凶悪犯罪に手を染めていた…




「悪魔はいつもそこに」


1950-60年代のアメリカの田舎を舞台に、信仰の名を借りた汚れた悪と、平穏な町の裏側に潜む闇、そして己の凶暴性に目覚める青年の姿を描いたドラマ。Netflixオリジナルです。一種の群像劇ノワールですな。神にすがりつきたくなるこのご時世にこそ、見るべき一本。トム・ホランドの幅の広さにも驚かされます。マイケル.J.フォックスの再来かも知れないな。
ShinMakita

ShinMakita