原作既読、というより原作の大ファン。
前作に引き続き窪田くん扮する金木研はあいも変わらず儚くて切なくて、今にも崩れてしまいそうでした。個人的に内容や描写に気にくわない点はたくさんありますが、白金木になって1000ー7をやってる窪田くんがどうしても見たいので是非とも続編をという感じで見守っています。
さて、監督、そしてトーカちゃん役が変わってしまって一抹の不安を抱えつつ座席に座りましたが、その不安は最後まで払拭されることはなく。
そもそも、月山編って映画にできるほど盛り上がりはないと思うんです。それぞれの大事なストーリーももちろんありましたが、盛り上がりも特にないのに削れるところは削ろうぜ！みたいな感じでバッサバッサと切られていたり設定が変えられていたり。きっと原作を知っているからこんな感情になってしまうんでしょうね。初見の人にはどんな風に感じられたのか非常に気になります。
今回は一体誰にフォーカスを当てて作られたんでしょう。月山の紹介映画だっただけで誰も成長してないんだよなあ。ただただ『続きをお楽しみに！』だけで乗り切ろうとしている感が拭えません。
そしてトーカちゃんがただのヤンキーになってしまった...。ふみカスがいかにはまり役だったのかが浮き彫りになってたような気がします。CGもなんだか付け加えられた感がすごかったし。西尾先輩と貴未さんのも軽く感じてしまったなあ。ストーリーを綺麗さっぱりにしたくて良いとこどりしすぎた印象です。
まあ、ラストではあの方も出てきたし続編は作る気満々なんでしょうが、監督は戻していただきたい...。前作の方が丁寧で原作に忠実で、気になる点があったとしても愛に溢れていたので観ていても面白かった。続きを見たい気持ちはあるので続編もあるならば期待しています。
