かつてイタリア映画にはダリオ・アルジェントやマリオ・バーヴァに代表される犯罪・鮮血・幻想・狂気・ヌード・暴力などをごっちゃ混ぜにした「ジャーロ映画」というジャンルがありまして、このフランス産『デス・バレット』は金塊を強奪した野郎どもが地中海の廃村でサツに見つかり籠城反撃する半日をスタイリッシュなカメラワークとカット割りで魅せるネオ・フレンチ・ジャーロ映画。
モリコーネの音楽がギラギラ太陽の照りつける乾いた土地に合ってます。原題のLet the Corpses Tanが「死体を日焼けさせようぜ!」ってぐらいだからね。
まぁ監督がやりたかったのはタランティーノ+ホドロフスキー+ゴダール+ブニュエルといったところでしょうか。