ぷりん

アイドルのぷりんのレビュー・感想・評価

アイドル(2018年製作の映画)
4.5
一言で言えばアイドル業界の闇を感じる作品。

松井珠理奈を壊したのは誰か?
それは「運営」と「アンチ」だと言うことがわかった。
当時11歳、小学6年生だった松井珠理奈は当時絶対的エースだった前田敦子と大声ダイヤモンドでWセンターに立った。ただでさえなぜ前田ばかりがセンターにという不満を持っていたファンは、いきなり出てきた見知らぬ少女、松井珠理奈のアンチとなった。
握手会では、アンチが珠理奈の列に大量にならび、11歳の少女に罵声を浴びせ続けた。そんなアイドル生活をしていて精神的におかしくならないわけない。それでも珠理奈を守らなかった運営の常識も疑わずにはいれない。

10年間がむしゃらに走ってきて珠理奈はやっと総選挙で1位になった。しかし、そこには元祖神7は1人も残っていなかったし、そもそも48Gの人気はなくなっていた。その焦りから宮脇咲良に対する一連の発言が生まれたのだろう。SNSでは一部だけが切り取られた松井珠理奈批判する動画が拡散され、叩かれ続けた。松井珠理奈が本当にかわいそうで仕方ない。珠理奈を叩く人はこの映画を見てほしい。いい加減に、アイドルを叩く文化、精神的に追い詰める文化は終わりにしてほしいと感じ続ける作品だった。

卒コンは延期になっちゃったけど、素敵な形で旅立って欲しい。
ぷりん

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