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ザ・ネゴシエーションのRのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2018年の韓国の作品。

監督はイ・ジョンソク。

あらすじ

ソウル市警危機交渉班の警部補ハ・チェユン(ソン・イェジン「Be With You〜いま、会いにいきます」)は担当した事件での交渉中、犯人と人質を死なせてしまう。そのことに責任を感じ、辞職を考えていたチェユンだったが、応援要請が入り、向かった先でタイのバンコクで韓国人が拉致される事件が発生、謎の犯人ミン・テグ(ヒョンビン「コンフィデンシャル:国際共助捜査」)との交渉を担当することになるのだが…。

Netflixにて、無作為に選んだ中から。

お話はあらすじの通り、タイトルにある「ネゴシエーション=人質交渉」を題材とした内容となっている。

冒頭からどうやら一般人宅に立て籠った犯人たちと人質交渉するのが本作の主役チェユン。

演じるのはソン・イェジン。俺は全く知らない女優さんなんだけど、調べたら「私の頭の中の消しゴム」の人か!どうりでお綺麗ですわ。

で、そんなイェジン演じるチェユン。合コン帰りでグラサンをかけながら颯爽と登場、初っ端からネゴシエーションテクニックを見せつける!…と思ったら、なんとそこで勇み足の上司の指令で突撃してしまった警察のせいで犯人と人質両者が亡くなってしまう…えー。

で、失意の底のチェユンは警察に辞表を出して…ってところにちょい来てと指令があり、大して説明のないまま、上述の上司が今度は人質となってしまった事件の交渉役を担うことに!!

で、その犯人ミンを演じるのがヒョンビン!!出世作の一つで、去年かなんかに2も公開された「共助」シリーズでは短髪髭面で完全に竹内涼真にしか見えなかったんだけど、今作ではワイルド系長髪正統派イケメン!という感じでまたガラッと変わるのがすごい。

ただ、こっちは人質事件の犯人ということで冷酷無比そのものって感じ。最初は朗らかなんだけど、ニヤニヤしつつ言ってることは物騒そのもので人質であろうと場合によっては容赦なく殺す。で、その上司も最終的にはこの人によって撃ち殺されちゃって、激昂するチェユン。

つか、今作のヒョンビン、なんとなくの顔立ちもそうだし、人を冷めた目で見てる感じ然り、今の職場の先輩にそっくりだわ笑。

で、そんなミンとチェユンの交渉を通した駆け引きの妙!って感じでお話は進行していくんだけど…なんつーか、凄まじく地味。まぁネゴシエーションはしてるっちゃしてるんだけど、こっちが期待する「交渉」で犯人の裏を掻くみたいな感じじゃなく、あくまで謎の犯人ミンにスポットを当てて、なぜこのような凶行に及んだのかを描きつつ、やがて警察上層部の「闇」が暴かれ、きな臭い展開に入ってくるんだけど、うーん、観たいのはそっちじゃないんだよなー。

まぁ、ヒョンビンが演じているから完全な悪役じゃないっつーのは薄々感じてはいたんだけど、出ました!韓国の卑劣な悪役顔俳優チャン・グァン(「空気殺人」)が出てくると完全にアンチヒーローになっちゃってて、展開も映画にしてはクリアなカメラワークということもあり、どっちかというと韓国ドラマの延長戦上を観ているようであんまりスリリングさも感じない。

つくづく映画における韓国の警察って荒みきってるなーというのを改めて感じつつ、結局交渉人映画としては微妙だったなーという印象。
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