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ムルゲ 王朝の怪物のout1のレビュー・感想・評価

ムルゲ 王朝の怪物(2018年製作の映画)
1.5
歴史もの、クリーチャー、王朝転覆、陰謀、無頼の戦士、非血縁の親子関係、美少女、疫病。
面白くなる要素がつまっているのだけど、脚本からカメラワーク、キャラ設定、編集まで、有機的に繋がらず、ダメな映画の典型のような作品だった。
ただ悪い気はしない。ダメな映画は映画を見る力の肥やしになる。

さらにダメ出しをするなら、クリーチャーのCGクオリティは高いけど、実在感が最後まで持てない。
特撮という撮影時の手間の消失の大きさを改めて実感。

あとアクションにおける空間把握がないから、見せ場を作れない。
ハイロー以後は、厳しくせざるを得ない。
ハイローはアクションで、キャラも描けるし、物語も進められる。世界最強のアクション映画。

最後に韓国映画は、世界の即物性よりも人間ドラマを重視するせいで、ジャンルや映画の強度を落とす傾向にある気がする。
本作や『新感染』のクリーチャーやゾンビの即物性を奪う演出は、しらけてしまうのだよなあ。
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