フンボルトペンギン12号

ザ・サイレンス 闇のハンターのフンボルトペンギン12号のレビュー・感想・評価

3.2
クワイエット・プレイスで見たような設定ながらクワイエット・プレイスにはなかったパニック映画要素があり嬉しい、が地味

耳が聞こえない設定必要だったかな?全員が手話できる設定にするために入れただけにしかみえない。ピンチのきっかけになるとか、かえって有利にはたらくとか、自分だけ悲劇に気がつかないとか映画的な見せ場を作れたのではないか。
要所々々に耳が聞こえない演出が入るのにけっこうペチャクチャしゃべるのであまり耳が聞こえないようには見えないのも演出としてどうなの。

山場に近付くにつれハラハラしたのに山場が地味。何故狙われたのかよくわからず、けっこうあっさり解決するのももったいない。最後はクリーチャー舞台設定でしかないのももったいないなと感じた。

テーマ性が弱いなと感じた。単なる娯楽パニックムービーにしては暗く、家族の絆をメインにするには最初から仲が良い。登場人物の成長がメインテーマかというと変化もあまりみられない。全体的に中途半端な印象。
最初は臆病だったヒロインの少女が一人の戦士に成長するギャップとか、普段はうだつの上がらないおっさんが土壇場で覚醒するとかそういうスパイスが欲しかったかな。

音を出してクリーチャーのミンチを作る機械(?)の登場は良かった。もっとモブの類似のトラップや兵器での戦闘があっても良かったと思う