リスベット
ストーリー
前作から1年後。少女売春組織を追う記事を準備していた記者2人がある事件に巻き込まれる。雑誌"ミレニアム"に復帰したミカエルが真相を究明しようとするが、犯行現場にリスベットの指紋がついた拳銃が発見され彼女は指名手配されてしまう。
主演 ノオミ・ラパス
北欧ミステリーシリーズ第2弾。
劇場公開版より57分長い完全版にて。
面白い。が、前作やハリウッドリメイクにあった"謎"が少なくなり、残ったのは陰鬱な北欧の雰囲気とリスベットの過去だけとなった。
このシリーズはサイコパスvs"人間もどき"の戦いが好きだったのだが、今作のリスベットはどこか"ドラゴンタトゥーの女"とは違ったイメージ。
見た目もおとなしくなり、前作ほどの特殊能力を活かしたやり取りも少ない。
あるのは捻りを加えすぎて「それじゃない感」のリスベットの過去。
観たかった、想像していたものとはかなり違った。
"謎"を追いかけるのではなく"リスベット"と言う特殊なキャラクターを追いかけている。
それが思ったより普遍的な物語になったことが残念に思う。
終始どこにでもいる"頭の悪い男"や"有害か男達"の存在がイライラさせてくれ、それを焦らしと取るか不満と取るかは見る人によって変わる印象。
ただ、間違いなくリスベットの憎悪と嫌悪は伝わってくる。
次作、遂に完結作を鑑賞する訳だが想像がつかない分楽しみである。