トム

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYのトムのレビュー・感想・評価

2.8
●あらすじ
ジョーカーに振られたハーレイ•クイーン。ジョーカーがいないと何もできないと思われていた。そこでハーレイはジョーカーがいなくても力がある事を証明するために覚醒する。

●感想
DC映画自体の多様性は失われた

作品自体は序盤が面白かった。
サンドウィッチ〜警察署ぐらいまではハーレイの個性が活かせてて楽しかった。マーゴット•ロビーの狂気のと美しさ、独特の喋り方が際立ってる!
ただ中盤から他のキャラが入ってくる毎につまらなくなった。これならハーレイだけの映画見たかったなー。ハーレイの個性が強すぎて他の印象が薄すぎる。

色彩はめちゃくちゃ好き。武器のスモークで彩るのも好きだし、お店のデザインとかも凝ってるよね。

あまりフェミニズムとか考えたくないけど、DC作品が最近おかしくなってきたのでより思ってしまった。

色んなサイトで言われてて1番思ったのが、DC題材で過激フェミニスト思想を描いたようで受け付けなかった。

「男女平等」を目指すのではなく「女性優位」を目指してるのが目に見えて受け付けなかった。SNSでそういう人が目立ってきた分、気になってしまう。「お母さん食堂」とかね(笑)

男性悪役が女嫌い、敵はほぼ男キャラ、男性=全員悪とばかりに、一方的に女性たちに倒されていく。ハーレイにぶっ倒されるならいいんだけど、付け足したかのような女性キャラに簡単にやられてっからね。
男女平等を目指すんじゃなくて、
男性キャラが全員ポンコツ扱いなのが過激派フェミニズムと同じ考えで嫌だ。女性側を応援する男も1人としていないし、男全員が差別してるように見せるのって嫌だな。自分も女性の社会進出する事によく思ってる分、そう思った。 
「男=全員悪」みたいな一括りこそ、差別に繋がってくると思う。

逆に考えて、男が女性だけをひたすら倒していく映画とか見たくないでしょ?と...

もちろん、女性警部の昇進をかっさらう上司はクソ同然だし、現実社会であんな事あったら許せないね。

後、人種多様性を無理やり盛り込んでて、もうDC作品は世間の目をうかがいながらしか作品作れないかなと悲しく思ったりする。
これでもかというアジア人配置、謎の警部の同性愛設定。

特にスリの少女、普通の顔すぎない?過激フェミニスト観点だと、女は可愛くなくちゃいけないの?とか言いそうだけど、作品だし映える方見たいでしょ。普通の男よりイケメンな主人公がいいよね?それと同じ。

作品の多様性を、多様性が逆に圧迫してくる世の中に...
トム

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