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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYのAKのレビュー・感想・評価

3.3
『スーサイド・スクワッド』撮影にあたり身も心もジョーカーに捧げたジャレッド・レト。気合が空回り監督に嫌われ出演は大幅カット、映画大コケの要因の一つとしてバッシングを受ける。そんなレトが主演のマーヴェル『モービウス』の予告映像が『ハーレイ・クイン』本編前に流れて、すまん、爆笑した。

本編ではレトのジョーカーはワンカットなりとも、回想でも登場せず、完全に「画面に映してはいけないあの人」状態になってたけど、「いやさっき予告編にいましたやん。違うヴィランになってましたやん」と観た人みんなツッコんだはず。

気になった点をひとつ。エラ・ジェイ・バスコ演じるカサンドラ・クインは、①アジア系、②スリのプロ、③ストリート系の服装と、まんま『オーシャンズ8』におけるオークワフィナ演じるコンスタンスだった。この配役は偶然? 米国内におけるアジア系女性へのステレオタイプ表象?実話を基にしているとはいえ『ハスラーズ』の主演がコンスタンス・ウーだったのも気になる。今挙げた三つの映画は全て言ってしまえば「悪い女たち」の話であるけれど、だからこそ配役の際に人種的な配慮がステレオタイプとして現れるのかしら。

映画としては、「人気シリーズの中のスピンオフ」感が半端なかった。あと、ダイヤをすられた時点であの顔剥ぎは殺されなあかんやろ。
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