ようすけ

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYのようすけのレビュー・感想・評価

3.6
なんといいますか、女性版「スーサイド・スクワット」のようでもあり、物語が主人公(イカレ)のモノローグ調であり、観客に向かって話しかけたり画面上にペンで書いたような文字が出たりする演出、そして何よりクソガキを悪の手から救おうとするところなどはDC版「デッドプール2」のようでもある映画だった

冒頭アメリカのカートゥーンで始まり途中途中ハーレイが見てるアニメにトゥイーティーが出てくるのはなぜなんでしょう?見た目がかわいいのにやること残酷なところがトゥイーティーがハーレイに似てるから?そういえばハンマー使うところも似ている
ワーナー・ブラザースが携わってるしね

ハーレイはジョーカーの恋人であり、その彼は言わずとも知れたゴッサムシティの超超超極悪人
そんなジョーカーの彼女であるハーレイであるのだから当然、ほかのマフィアやごろつきたちも今まで彼女に手を出すことができなかったわけだが、予告にもある通り、ハーレイはジョーカーとの思い出の化学工場を大爆発させる(花火みたいにカラフルで綺麗!)ことで彼との縁をきっぱりと切ると同時に、その事実は周知のものとなる

それによって彼女が昼夜問わずいろんな恨みを持つ奴らに狙われるようになり、信頼を置く人物からも裏切られることで、今作の悪役ローマン・シニオス、またの名をブラックマスクの庇護のもとに入ろうとする(これは言わずもがな女性が男性に服従することを意味するわけ)ところを女性キャラクターと結託して戦っていく、、、とまぁストーリー自体はここ数年で使い古されたような設定で、そういった意味ではつまらない

ただ映像として”ハーレイらしさ”が全開で見ていて楽しい作品になっている
警察署に乗り込んだシーンなんかよかったぁ
PG12ということで過度に血なまぐさくならないようにするための配慮も兼ねているんだろうけど、銃弾がゴム弾?だったり赤や青の煙幕弾だったりキラキラのビニールテープだったり華やかや何の!!
そんな華やかさの中でも極めつけは桟橋の上での人体木っ端みじんですよ!あんなん笑うわ!(でも今作で一番笑ったのは指名手配犯ブーメランです)
しかも前回から引き続き、ソーのムジョルニアさながらの自由自在なバット裁きには口あんぐりですわ!!
ただほかのキャラクター、特に警察官のレニーと運転手兼歌姫のキャナリーのアクションは少し見劣りする感があったような
「それで起き上がれなくなる?!」みたいな『ローグ・ワン』で感じたような違和感が少しあった
あと!ローラースケート履きながらハンマー振れないから!足元おぼつかなすぎるから!回っちゃうからぁ!!

おおむね楽しく見れたということを踏まえて言いたいのはこの「女性頑張ろう!!」みたいなテーマのもと男性がボッコボコにされる系統の映画正直もうマンネリ化してきてるんですけどいかがなものでしょうか
男性陣が徹底してマスクをかぶって、ブラックマスクの趣味が古今東西のマスク収集なのは昨今大人気のアメコミヒーローへのアンチテーゼ的意味合いもありそう
メインキャラクターが多種多様な人種なのは素晴らしいと思う

だれかビーバーの意味を教えて
ようすけ

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