かしわ

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYのかしわのレビュー・感想・評価

3.9
※この作品、スーサイド・スクワットは忘れて大丈夫!
スーサイド・スクワットは、ライオンキング3みたいなもの。


キレッキレの女子トーク、ハーレイ・クインが「ジョーカーの女」じゃなくなったところから始まります。
(ジョーカーが1度も出てこないのがポイント。助けにもきません)

監督がアジア系女性というのもあるのか、
いろんなハリウッド映画の「お決まり」を踏み潰していくのが堪らない。
(優しそうなアジア系のおじいちゃんがハーレイを売ったのは、典型的アジア系老人の描き方をこわしたかったのか?)

まず、わかりやすいムチムチセクシービッチだった1作目(これはこれで可愛かった)から一転、
ハーレイのお色気シーンはありません。
ホットパンツからジャキジャキショートパンツ&キラキラ衣装は
女子のカワイイ(ちょい原宿みもある)をぶっ込んで、
「わたしだけが可愛いと分かっていればいい」感満載で最高。

そして見所はどこを切り取ってもポストカードになりそうなアクションシーン。
ステージも斬新でSASUKEか??というアクションがシンプルに面白い。
だってランチャーからキラキラが飛び出す演出なんて見たことない!

ハイエナにピンクの首輪をしてるのもかわいい。

厨2こじらせ殺し屋とか、元警官のおばさまとか、それぞれの会話もどこかリアルで、ある〜という気持ちに。

残虐性をひとつ言うなら、クラブでバカ笑いしていた女性をテーブルの上に立たせて、連れの男性に切り裂かせたシーン。
彼女の手足のふるえ方は抜群の演技とともに、実際に被害にあったなら「これほどの状態になってしまう」見せ場だったのかと。

悪役が女性の服を裂くシーンは幾度あれど、ドレスから見える露出を避けて(この映画はモノとして女性を描くことを避けている)、暴力をセクシーなシーンとして描かなかったところにリアリティを感じさせる。


ハーレイがハーレイとして独立してハチャメチャでカッコいい、そんな映画でした。
(女友達とワイワイ話して観たい)
かしわ

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