てぃだ

ストレイ・ドッグのてぃだのレビュー・感想・評価

ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)
2.6
「汚れ役」


という言葉はあまり
好きじゃないんだけど
今回のNキッドマンには
この言葉を使いたい気分になる

キッドマンといえば
言うまでもなく
どんな役でもこなす女優である。
その美貌を生かした役はもちろん
メイクでガラリと変身したり
インディペンデントな小品から
ハリウッドのビッグバジェット映画
文芸臭漂う映画
実話系映画
新進気鋭の監督の映画まで
なんでもござれな大女優

そのイメージが既にあるので
今さら何も驚かないと
思ってたんだけど
スクリーンに映る女を見て
驚く
いや。ちょっと待て


あんた誰?


今回は
娼婦役みたいな
そういう役というわけではないんだけれど
(むしろそういう意味で言えば
ペーパーボーイとかの方がずっと
汚れ役だった)


肌はボロボロでやつれて
しわやたるみも平然と残り
臭そうな体臭が全身から漂ってそうな
画面から今にも匂って来そうな
そんな気迫。
顔なんてたまに
元夫のトム・クルーズにすら見える
瞬間すらある(僕だけ?)

キッドマンがまさにそういう
女優人生をかけた?大変身
を遂げ
革ジャンで迫り迫ってくる大迫力
なのに
ストーリーが詰まらなくて眠い

回想シーンと現実のシーンの
バランスは悪いし
何だかキッドマンの贖罪にさえ
見える物語は
だんだんとキッドマンの
言い訳を延々と浴びせられているだけ
そんな気分にすらなる

それでも、娘との会話というか
やり取りのシーンだけは
何だかしみじみと来てしまった。
山の記憶
胸糞悪い気分にしかならない
映画の中で
唯一人間らしいキッドマンの
涙にハッとする瞬間である