繊細で、すごくパーソナルな映画でした。
壮大な宇宙へ父親を見つけ出すと同時に、自身と対峙し深く見つめる旅…を描きたかったのかな?と感じたのですが、
自分としては、
テンポ良いような悪いような、
分かりやすいような分かりにくいような…
輪郭のぼやけた、散漫な印象を受けてしまいました。
ちょっとケチをつけてしまうようですが…
争いとか、事件とか、「人間の愚かさ」を表したかったのか「混乱状態でも冷静なロイ(ブラピ)」のコントラストを描きたかったのか分からないけど、
「このシーンは必要なのか、」「この人物は必要なのか?」と必要性が気になる部分が多々あり、かと思えば
いつも冷静に務めてきたロイの、「本音が表に出てくる瞬間」、「内省」、「心がはっきり動く瞬間」 …がイマイチはっきりと…丁寧に描かれていないと感じまして。
そのおかげで感情がどうにもついていかないのです。
メリハリが無くって、
さらっと描く所としっかり描く所、映画としての配分はそれで良いのかい?もっと魅せ方が別にあるんでないかい?って思っちゃいました。
…そんな中でも終盤のロイの、生まれ直したような、無垢な表情にはグッときました。
自分の好みの映画ではなかったけれど、
人と生きていく覚悟、のようなもの を
感じることが出来ました。
月に行くのに飛行機感覚(アメニティがあったりとか)なのは面白かったな〜