TadanobuOzawa

アド・アストラのTadanobuOzawaのレビュー・感想・評価

アド・アストラ(2019年製作の映画)
4.5
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 この映画のテーマは孤独ではありません。「孤独と孤高の対比」がテーマです。それを仕事の責任感を通じて登場人物のセリフで表現されて展開していきます。

 「1人が寂しくない人」と「1人が寂しい人」の対比とも言い換えられます。親子再会のシーンのセリフで顕著に描かれています。

 そして、この「1人でいる事」は、宇宙空間だからこそ表現出来ていると感じました。地球だと無人島であっても飛行機や船が見えたら自分以外の人間の存在を感じる事が出来るからです。

 宇宙空間が「世界に自分しか存在しない感」を強調して孤独と孤高の対比が理解し易かったのではないでしょうか。

 僕は完全に父親タイプの人間ですね。

 音効が静かなので分かりづらいですが、展開が速くテンポも良いので飽きずに見れます。
 
 エンドロールの音楽も良かったです。

 完全に映画館向きな映画。IMAXなら登場人物の置かれる状況をよりリアルに感じられると思います。

アド・ノストラ
★★★★☆ 4.5(映画館なら)
天文館シネマパラダイス
2019.09.23