独善的トマト

アド・アストラの独善的トマトのレビュー・感想・評価

アド・アストラ(2019年製作の映画)
4.5
2001年宇宙の旅を想起させた。
「親子」と「宇宙」いう古今東西使い古された題材に美麗な画作りとブラッド・ピットの圧倒的な演技力で表現した。
宇宙の描写がかなり精巧で、静かながら壮大で孤独な宇宙をかなり引いたカメラワークで撮ることで、主人公の孤独を感じている心情とシンクロしておもしろい。
また、時間の使い方が贅沢で「間」をかなり取っているため徐々に世界観に引き込まれる。
資本主義の餌食として観光地と化した月の描写もなかなか面白かった。