独善的トマトさんの映画レビュー・感想・評価

独善的トマト

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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.2

ネタ切れ感が否めないゾンビ映画会に韓国という視野外からの名作が飛んできた!
従来のゾンビ映画ではなかった電車内でのゾンビパンデミックを描いており、閉塞感の中パニックになる人々が鮮明に描かれる。
また本
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.8

当時としては先進的なVFXが魅力。
キャラクター全員が非常に個性的で、愛着が湧く。
戸田奈津子の怪訳が有名だが、一周まわって愛おしく感じれる。

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.4

ロドリゲス節前回の作風は他の難解な映画よりも作家主義的と言える。
ベースはオーソドックスなゾンビ映画で、オーソドックスながらロドリゲスらしさを散りばめたゴア表現はとても噛み合っている。

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

3.8

#metoo運動を思い出すような虐げられた女性の逆襲を「狩るもの」と「狩られるもの」の狩猟をメタファーに描く傑作スリラー
物語の残酷性を引き出すためにグロテスクなシーンが多い。どれもが痛々しくインパク
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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.1

ここまで寂しく暗いミュージカルはあっただろうか。
ミュージカルに挟まれる歌唱パートは主人公の心情を彩りを持って表現するための手段として使われるのが常だが、この映画では暗い現実から逃避するための手段とし
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ハロウィン(2018年製作の映画)

3.6

昔ながらのホラー映画を丁寧に現代の技術でなぞる、「フォースの覚醒」的なアプローチ。
マイケルの行動動機は一切明かされない故の恐ろしさがあるし、ローリーは40年間マイケルを殺す準備をしてきたもんだから殺
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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.4

惜しい。
堤幸彦っぽい演出が冒頭多いが、それは冒頭だけであり中盤以降その演出は鳴りを潜める。中盤以降も使っていけば良かったのに。
プロット自体はかなり良かった、その要素を持ち込んで来るのか、という衝撃
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HANA-BI(1997年製作の映画)

5.0

北野武特有の乾いた暴力と純愛という相反する要素を絵画のような画作りで丁寧に演出する名作。

この映画の1番の魅力は「生」と「死」を強く感じさせる構成にある。「花」を生と「火」を死として暗喩させることで
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

5.0

この映画はアニメ映画の根本から変えてしまった。
とにかく映像がすごい。初めて見た時カルチャーショックを受けた。
通常違う作画のキャラクターは同じスクリーンに共存できないと考えられていた。例をあげたら君
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

5.0

恋愛映画の大きな転換期を迎えた映画。
心理描写が徹底して上手く、丁寧且つ緻密に人の心情を描写する。
SFでありながら現実の延長線のような「存在しそうな未来感」を上手く世界観として構築している。

あま
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

5.0

アメリカン・ニューシネマ最後の作品。
ベトナム戦争によるPTSDにより不眠症と精神病を抱えるトラヴィスのやり場のない感情や虚しさを抱きながら客として乗ってくる人に影響され「自分のような痛みを抱いている
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orange(2015年製作の映画)

2.5

原作未読。
ザ・邦画といった出来、薄ら寒い脚本に友人関係が肝の作品なのに上辺だけの人間関係感を隠せない役者の演技が目に付く。
見てられないこともないが面白くもない、見ていて割と苦痛な映画だ。

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(2019年製作の映画)

1.6

この映画のレビューは実に難しい。
確かに原作に忠実にしようとする努力は見られるし、それは一定以上は果たされていると思う。
しかしどこか薄ら寒い。「こう作っとけばウケるだろう」と短絡的な発想が見え隠れす
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セッション(2014年製作の映画)

3.6

ものすごい狂気。
狂気を表現する映画は例えば「ソナチネ」だったり「ムカデ人間」だったり「タクシードライバー」の様に暴力を主軸にして描くことが多いけども、この映画では暴力を使わずに「音楽」を使って表現す
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マンゴーと赤い車椅子(2014年製作の映画)

1.1

隠れたクソ名作映画!
クソストーリー!クソ演技!クソ脚本の王道三本のクソを詰め込んだと思ったら続けてクソ演出の追い打ちが来るぞッ!!!!!!
こいちゃあ丁寧に丁寧に裏ごしされた純粋なクソだ!

謎の官
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.0

クレイグの三部作のコンセプトからあえて離したがそれが上手くハマらなかった。
リアルテイストだった前三回に比べるかなりエンタメ寄りで記念作品ということもありコネリー時代の作風を感じた。
そんなテイストだ
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.5

2001年宇宙の旅を想起させた。
「親子」と「宇宙」いう古今東西使い古された題材に美麗な画作りとブラッド・ピットの圧倒的な演技力で表現した。
宇宙の描写がかなり精巧で、静かながら壮大で孤独な宇宙をか
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.0

「ソナチネ」をセルフオマージュしてきたなぁと感じた。
「アウトレイジ」シリーズは北野武監督にはかなり珍しいらしさを抑えたエンタメ方向に切った作品だったが、最終章ではその方向性はかなり無視されていた。
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

2.3

JJエイブラハムがひたすらに可哀想。
「最後のジェダイ」で示した新機軸のSWは熱烈に拒否(完成度自体は高かったけど)されたせいで当初の構想を大幅に変更せざるを得なかった、そんな苦心をひしひしと感じさせ
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

雪が降り頻る田舎の話なのでとても閉塞感が強い。
地元のハンターとしての能力を活かした捜査をするジェレミーレナーと自然の過酷さを舐めていたFBI捜査官エリザベスオルセンのバディは見ていて面白い。

人間
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.3

スパイダーマンシリーズの中でもサム・ライミ版スパイダーマン2に匹敵する完成度。
次期アイアンマンとして期待されプレッシャーに潰されそうなスパイダーマンとしての一面と恋愛と学生生活を楽しむ普通の学生とし
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ソナチネ(1993年製作の映画)

5.0

映画史上に残る狂気の傑作。
ナポレオンフィッシュが串刺しになっているOPから漂う狂気の気配、この時点で只者ではない映画であることは想像に容易い。
ストーリー自体はものすごく簡単だが、「間」を限界まで生
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

クリストファーノーランによる傑作SF。
宇宙を舞台にした地球を救うミッションの話なので話の規模はかなり壮大だが、「家族」をテーマにしらパーソナルな部分を掘り下げた異色なSF的側面もある。
ノーラン監督
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.7

タランティーノ初期作にして個人的に最高傑作。
警察のタレコミにより失敗した強盗犯8人の仲間の中から裏切り者を探すといった単純明快なストーリーだが、そのシンプルさゆえの面白みはサスペンスとして満点だ。
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

1971年当時としてはかなり画期的だった暴力描写が話題に挙がりがちだが、この映画の本質は当時のイギリスの病んだ状況を描写していることにある。

また暴力を強く描く反面、人権意識も強く描いている。そうい
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

5.0

見ている間脳内にドーパミン全力放出!
音が動作とシンクロする様は、1929年のブロードウェイミュージカルから始まった映画×音楽という発想はここまで進化したのか。と実感させてくれる。

映画×音楽の楽し
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.6

丁寧に作られた王道コメディー映画。
80年代にありがちな王道冒険映画を彷彿とさせる演出が多く、常に愉快な雰囲気が漂う。
キャラクターのオリジンもしっかりと描かれていて、コミック原作映画として完成度は高
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.9

圧倒的な脚本力に圧倒された。
展開が2転3転どころか10転11転ぐらいするので見ていて飽きないし、そのテンポもいいので常に新鮮な気持ちで見ることが出来る。
ストーリーも王道の進化系ともいえる出来で、王
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

資集団がエスカレートしテロリスト集団になっていく様子を資本主義を批判しながら描く。

主人公の理想する行動を取り続ける謎の男「タイラーダーデン」の行動が全てクールで見ているだけで楽しいし、「物質的な価
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

2.3

この映画で描きたいことがはっきり見えてこなかった。
サスペンスとしてのストーリーも面白くないし、若者の自殺願望を精巧に描こうという努力もみられない。
全てが低レベル。

インセプション(2010年製作の映画)

4.5

ノーラン節全開!
夢の中という奇抜な設定を存分に生かした想像の遥か上を行く映像は圧巻かつ非常にユーモアに溢れている。
次々展開が変わる忙しないストーリー展開はは比較的長い上映時間を忘れさせてくれる。

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.8

ジョンウィックはアクション映画の1つの臨界点に到達したことを確信させてくれた作品。

(設定上)日本人がヴィランということもあり、「静と動」を強く意識したアクションが特長。動的な要素が強かった2に比べ
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