このレビューはネタバレを含みます
SF映画にはやはり驚きが必要!
綺麗な映像美がストーリーに絡みハッとしたり、想像を超えるフィクションを作りあげたり、云々。
そういう意味では本作は綺麗な映像にブラピのモノローグ、リアルな宇宙服や宇宙船、そういった物を全てぶち壊す脚本に、終始、「ほーん、で?」って感じだった。
SFではなく、ロードムービー的な物、それもミリ単位で主人公に共感できないやつ、と理解した。
トミリ親父に会いたい一心で、倫理観を全て脇道に置いて、彼のせいで死んでいく人は道端か宇宙にポイして、我が道を逝くブラピ。発射直前のシャトルに飛び乗る技は度肝を抜かれた。
死屍累々を後に残し、遂に会えた親父との会話はさくっと終わらし親父も宇宙にポイ。颯爽と宇宙サーフィン(嘘)を始めるブラピは、怪作ダークスターのオマージュ(嘘)
あーあ、最後にトミリ親父が化け物に変身するくらいぶっ飛んでたら、最高映画だったのに。
ちなみに本作のクライマックスは冒頭である。超高所作業中の事故がブラピを襲うシーン、映像スペクタクルと、ブラピのキャラクターがマッチしていた。