風来坊

アナベル 死霊博物館の風来坊のレビュー・感想・評価

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)
3.5
アナベルで随分と引っ張るなぁ…と思いはするも、ワッと驚かす分かりやすいシリーズのノリはスピンオフでも健在で観てしまえばやっぱりそれなりに面白い。娘さんのキャラクターが良い。周りから色々言われて育ったら陰のある感じにはなるだろうというリアル感。

あくまでスピンオフなので本筋のウォーレン夫妻は顔見せ程度の出演。
まあそれでも出ると出ないでは雰囲気が違うし、やっぱり場が締まるような気がしますね。

入らせたくなかったら鍵を持って行けよ!とかツッコミどころは豊富。まあそこをちゃんとしたらホラーにならないんですけど(^_^;)
あの子は単なる好奇心かと思ったら、なるほどそういう理由があるわけですか。その理由なら気持ちも少しは分かるし許したくなっちゃうな…騒動の原因ではありますが(笑)

ベビーシッターの子は良いだし、プレスリーもどき少年も良い味を出していて、登場人物が少ないのを魅力的なキャラクターでカバーしていました。
大人がいないし神父みたいなリーダー的な人がいなくても問題無かったですね。

娘さんにも能力が受け継がれている設定で、これで夫妻の後もシリーズが続けられる布石が出来ましたね(笑)
学校でさも意味ありげに出てきてたあの人はきっと伏線なんだろうなと身構えていたらなんでもなく…(笑)

シリーズの系譜を受け継いではいるものの、従来よりは騒動は大人しめかなと思いますね。ゴア描写も控えめですし、その辺を期待していた人には物足りないかも知れません。
怖さはほとんど感じなかったですが、安心して観れるホラーになっていて家族で観ても楽しめると思います。

物足りなさもありますが、鬱な気持ちにはならないですし、気軽に観れるホラー作品という感じでなかか楽しめた作品でした。

まとめの一言
「もう一度会えるならそりゃ会いたい」
風来坊

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