片腕マシンボーイ

TOKYO FIST 東京フィストの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

TOKYO FIST 東京フィスト(1995年製作の映画)
3.6
久々に「TOKYO FIST」観たくなったんや!塚本晋也のアブノーマルボクシング映画な!
ただ、「TOKYO FIST」観るだけではおもんない思ったから、今週はボクシング映画強化週間ってことで、名作からポンコツ、ドキュメンタリーまで7本のボクシング映画借りてきましたわ!ボクシング映画祭や!いやさか!いやさか!
しかし、ボクシング映画多すぎて迷ったわぁ

キチガイ達が殴り合うよ!って話

マシンボーイ的には数あるボクシング映画ん中でも特別印象的な作品で、いわゆる我々の知ってるボクシングとは何かが違うけど、これが最凶のボクシング映画で間違いない思うわけです

監督自ら演じる主人公も、藤井かほり演じるヒロインも、主人公のかつての友であり憎み合うライバルも、メイン3人がまぁ良い感じに狂ってて気持ち良いな!
大根もった藤井かほりが塚本晋也をボコボコにして、スンスンなった塚本晋也が、また自らをボコボコにするシーンめちゃ好きやわぁ、原型留めてないボッコボコの顔で笑う塚本晋也がめちゃ好きやわぁ、気持ち悪いけど愛らしい笑顔なんや

ボクシングのシーンもな、最高やねん!ぺろぺろ
殴りあって殴りあって、顔面突き抜けて穴あきそうなるくらいに殴りあって、挙句ボッコボコな顔面から血飛沫がビュー!ビュー!ビュー!なってな、ゲラゲラ、こんな愉快なボクシングシーン他で観たことないもんなぁ

ハッキリ言ってストーリーはどうでもいいんですわ、ただ傷つき傷つけあう事に取り憑かれた不器用な人間達がひたすらに殴り合う!単純で、それ以上でもそれ以下でもない事が大切なんよな
そもそも塚本晋也の作品、特にメジャー資本でなく、自主制作に近い環境で作っている作品、「鉄男」しかり、「BULLET BALLET」しかり、「六月の蛇」しかり、「野火」しかり、「斬、」しかり、基本的に描いているんは同じな気がすんのよな、生きていれば誰でもが多かれ少なかれ持っている執着、人の執着とそれに伴う悦びや哀しみを描き続けている思うんよ、モチーフは違えど
中でも「TOKYO FIST」は殴るって言う単純な行為にその全てを込めているからわかりやすいし、共感は出来ねど魅了されてしまうんよなぁ
だからマシンボーイは高校生ん時に初めて「鉄男」観て以来塚本映画に魅入られ続けてるんや、これも一種の執着なんかもしれんな
ちなみに塚本晋也本人の映画への執着が1番ヤバい思うんやけどな!良い意味で、まぢ塚本晋也の映画愛はキチガイのレベル思う、まぢ尊敬

さて、こんな裏道からボクシング映画祭始まってしまいましたが、次はどんなボクシング映画がレビューされるのか?楽しみにしてくれよな!

ちなみにマシンボーイは映画好きになる前からボクシングは好きでタイトル戦とかあるとテレビで父親と見てたんやけどな
初めて見てボクシング好きになったんは…小学生ん時に見た勇利アルバチャコフのWBC世界フライ級王者の防衛戦やったかなぁ、相手は誰か忘れたけど勇利アルバチャコフめちゃ強かったんよなぁ!あれ?まだユーリ海老原名乗ってる時やっけ?忘れた
ボクシング映画祭中はちょいちょいボクシング話も織り込んでいくから、みんなのボクシングおもひでぽろぽろも是非聞かせてくれよな!