ひげしゃちょー

麻雀放浪記2020のひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)
4.2
『麻雀放浪記』の原作を読んだことも映画を観たこともないので逸脱してるか否かはわからないが、これはこれでアリだと思う。昔の名作をリメイクするには現代に置き換えただけでは撮る意味ないし。 ただ、佐藤佐吉のカオスな脚本を実録路線が得意な白石和彌と渡部亮平が軌道修正した感じは否めないのでもっとカオスなのが観たかったというのが本音。 ふんどしの哲とかシマウマじゃないとセックスできないドテ子とかキャラ設定は佐藤佐吉そのものなので高評価。 チャランポランタンのももがハスキーボイスな点を含めて演技が意外に凄く良かった。岡崎体育のキモさもマッチしてた。 ピエール瀧と音尾琢真が相変わらず白石和彌ならではの役所なのもおかしかった。麻雀五輪委員として舛添さんが出た時には笑った。 麻雀愛は全く感じられないので好き嫌いは絶対にわかれるし、人によっては全くハマらないと思うがiPhoneでの撮影の点を含めてシネコン映画としてはかなり実験的で面白かった。回転寿司のカットは史上初だろう。お蔵入りしなくてよかった。 おっぱいでてたしセックスシーンやシャブ打つシーンもあったのにPG12で済んだのも規格外。時代は三池崇史から白石和彌に移りつつあるのかもしれない。