たく

麻雀放浪記2020のたくのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)
2.8
なんだろうこの素人臭さは(笑)
ほんとに白石和彌監督なのか?って思っちゃった。
演出も役者選びもあえてドロ臭い路線を狙ったんだと思うけど、オリジナルにあった緊迫感や見事なカメラワークが皆無で、ただのB級映画になってる。
オックスの激闘シーンを再現したり、団扇で蛾をたたきつぶすシーンやイカサマの仕込みのシーンを入れるなどオリジナルへのリスペクトは感じたけど、オリンピック中止問題やAIを使ったマッドサイエンティストの野望などの現代的要素が雑音に感じちゃったね。
あと、麻雀五輪が開催されるほど日本全国に麻雀が浸透してるのが「神の一手」の囲碁と同じで、無茶過ぎる設定。
実力でのし上がった凄腕雀士が最後にイカサマ勝負するっていうのがオリジナルの逆を行ってるのは面白いと思った。

役者陣は、主役の斎藤工を始めとしてみんなパッとしないんだけど、ベッキーのAIがハマり過ぎててこれは怖い。哲を支えるドテ子も愛嬌あってなかなか良かった。
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