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足跡はかき消してのlistのネタバレレビュー・内容・結末

足跡はかき消して(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

社会問題を感じる部分もあるけども、単純に父と娘の絆を感じる映画だった。
メッセージは上手くつかめなかったけども、父親は社会やテクノロジーを拒否し、娘はそれに適用していこうとするのが一番大きな違いで、結局二人は別れることになってしまう。
もしかしたらもう2度と会えないかもしれないのに、娘は現代社会のコミュニティーに触れたとたん、もう父親との生活に戻ることはできなくなってしまった。
映画に出てきた犬やウサギ、そしてハチがなぜか印象に残った。
テントを囲む犬たちは群れをつくり、ウサギは人間に手なずけられ、ハチは集団を形成する。
一方で父親と娘は二人だけで生活をしていた。
娘は人を殺せるようなハチを信頼し、素手で彼らを触る。父親は触らなかった。
あのシーンで、娘はもう集団社会と暮らしていく、つまり父親以外の人を信じて生きていこうと決意したのかもしれない。
映画の冒頭で森に来た職員のことを疑っていたのに。
何年か森の中にいたのかは語られていなかったが、娘さんのお金の価値が分からないところや、自転車に乗れないこととか、学校に行っていない感じを見ると、かなり長いこと森に住んでいたんだなって思った。
森は美しい。キャンプをしたくなってしまう。
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