足跡はかき消しての作品情報・感想・評価・動画配信

「足跡はかき消して」に投稿された感想・評価

JOJONIUM

JOJONIUMの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最後、娘が父親と離れる決断をした時に それでいいんだ と思った。

親の都合に子供を巻き込んじゃいけない。
親から子へといろんなものを継ぐとは思うけれど、呪いのようなものまで引き継ぐ必要は全くないと思うし、親は親の人生、子供は子供の人生がある。

このレビューはネタバレを含みます

久々にこんなに緑を見た
娘がいい子すぎ
二人がまた一緒に暮らせたらいいな
これはほんの少し
アメリカの退役軍人について
予備知識が必要な映画かと🤔

アメリカでは
アフガニスタンやイラク戦争から復員した元兵士たちが
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断を受け
障がい者扶助や治療を受けつつも
現在も
「うつ」による自殺者が後を絶たないという現状

そんなPTSDを抱えた退役軍人が
社会から逃れて
10代前半の娘を連れて
公園の森の中で暮らしている
(そもそもアメリカの『公園』の
規模が……
迷い込んだら出てこれないサイズの
奥深い森林…😅)

福祉の手が入り
強制的に保護され支援されたりもするけれど
根本的な解決には至らないまま
福祉の手から滑り落ち
忘れられ
置き去りにされてしまうという
現実

でも
そんな重いテーマの作品ながら
映像が本当に美しく
深い森の木々の緑や
大自然の豊かな美しさや
森の中のコミューンでの
「蜂」のエピソードなど
美しいシーンが多かった

終盤の娘の決断は
哀しくもあり
優しくもあり
すべてを受け入れて前を向くしかない現実なのだと
納得した

原作は
ピーター・ロックが2009年に発表した小説
『My Abandonment』

*10/23 Netflix
Tommy

Tommyの感想・評価

3.8
PTSDを患い社会に適用できず森に取り憑かれた居場所無き父娘。彼らに手を差し伸べる人達も温かい。それでも苦しむ父と新世界を前に心離れていく娘は余りに切なく永久に解決できぬ問題ではと思うほど。自由の米国に巣食う不自由を人類の原点を思わせる美しい自然と静寂の中描いた秀作
Yuto

Yutoの感想・評価

5.0
心に傷を負った父親とその娘が、雑踏から離れ、住む場所を探し求める物語。


さてどうしましょう、私はこの映画が大好きです。
映画のどこがどう好きだったのか、上手く言葉にできません。

とにかくすべてのシーンが大好きです。
シーンひとつひとつが美しかったです。
最初の5分で既に映画に引き込まれてしまい、そして終わるまで一度もその世界から放されませんでした。自分でも驚くほどキャラクターに感情移入してしまいました。
こんなにも魅了された映画体験は、今までの人生でもそうはありません。

本作を監督したのは『ウィンターズ・ボーン』(2010)で知られるデブラ・グラニック。
あの映画も大好きです。脚本、撮影、音響編集、そして音楽。映画を成す要素すべてが私のド・ストライクでした。

そして本作『足跡はかき消して』は、個人的にはそれをも上回りました。
素晴らしい脚本、素晴らしい演技、素晴らしい撮影、素晴らしい音響編集、素晴らしい音楽。1時間48分にそれらを完璧に収めていました。余計な台詞や演出など一切ないです。
そして映画の最後のシーンで本作のタイトルの真の意味がわかり、胸に熱いものが込み上げてきました。


上記の通り、この映画を具体的にどう好きなのか上手く言葉にできません。
それは、(完全に私の私見ですが)心に傷を負った者の気持ちを、そうでない者が容易に理解したり、言葉にできないのと同じかもしれません。

面白い映画はたくさんあります。
しかし本当に好きな映画とは、いわゆる「映画的な面白さ」を求めたりせず、心から世界観にのめり込み、登場人物の平安を願える、そんな映画なんだと改めて思いました。

本作は本当に心に残りました。
娯楽映画ではないので短期間に何回も観たりはしないでしょうが、理屈なしで大好きな映画です。語彙力が乏して申し訳ありません💦。

監督したデブラ・グラニックと製作に携わったすべての人に感謝を申し上げたいです。
最高の映画体験の一つでした。文句なしの満点です。
足跡はかき消しても繋がりは断ち切れない。新しいパターンのセカイ系とその崩壊。
ucandoit

ucandoitの感想・評価

4.6
Leave no trace 2018
デブラ・ブラニック監督

良かったです。
イラク戦争のPTSDで森に消えゆく願望に取り憑かれた父親。父一人子一人でとことん付き合おうとする美しい少女。
彼らを支えようとするボランティアなどの心優しい人達。
4H活動やRVパークに住む人達。
どうしても森に消えざるを得ない父親を見送る娘。
父親と同じ苦しみを抱える人達は他にもいるという現実。
悪人は出てこないし惨劇も起きない。
美しいオレゴンやワシントン州の自然に癒されながら戦争の悲惨さを静かに見せる。
大変抑制的で良心的な低予算映画。
好きです。
主役の二人が素晴らしい。
この監督のWinter’s boneも観てみたいです。
Aix

Aixの感想・評価

3.8
ジョジョラビットに出演していたトーマシンマッケンジーの出世作。森で暮らす親子の話です。

トラウマに苦しむ父親とその娘が主人公。スローでご都合主義な展開も少しあるんだけど、全体的には良い感じにまとまったインディーズ作品です。とにかく緑色が綺麗、ほとんどのシーンで緑色の小道具か自然が映り込んでいます。凄く目に優しい映画でした。音楽やセリフも少ないけど、退屈しない良い作品だったと思います。

どう見てもタイカワイティティは今作を見てジョジョラビットにトーマシンマッケンジーを使ったんでしょう。タイカワイティティはタルコフスキーのストーカーが好きらしいし、ハントフォーザワイルダーピープルとかもそうだったけど自然溢れる映像を撮りたいのかなぁとか思ったり。
fuchan1014

fuchan1014の感想・評価

3.5
映像の美しさ
はっとして、、
血は水より濃ゆい
結局のところ他人には分からないとしか思えない。そこに何も間違えはないはず。重たくて優しい心の描写と自然
お父さんがめっちゃ嫌いなホストファザーにしか見えんくて、ストーリーは好きだけど、お父さん好きになれんかった🤣
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