にこ

アマンダと僕のにこのネタバレレビュー・内容・結末

アマンダと僕(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画は映画で物語なんだけど、物語ではない実際に存在してる"現在"のパリで起こっていることを強く痛感させられる作品でした。


一つ一つのシーンが印象的で心に刺さるわ…。
母が亡くなったことを聞き、ダヴィッドと散歩するシーンで、ずっとアマンダが泣かずにいたのに耐えきれずに突然号泣してしまったシーンが本当に辛かった。

あんなに悲惨なことがあったのに、残酷なほどに日常は絶えず進んでいくし、消化できない気持ちをもったまま学校とか仕事に行かないといけないのが本当につらい。


つらくて心が痛いシーンが多いんだけど、幸せな気持ちになれるシーンが一瞬でもあったり、最後には希望がある感じで終わったのがとても良かったです。

パリの街並みがすごく素敵だし、リヨンめっちゃ綺麗やし(老後に住みたいなと思った!笑)、ロンドンの街並みは言わずもがな最高◎undergroundマークー〜〜〜!!💘💘ってなった♡笑
あんな家みたいな宿あるんやなあ〜〜泊まってみたい…♡



以前、ヨーロッパ旅行でイギリスからベルギーに移動したときに、初めての地で不安になってたとこに、大きな銃を構えた軍人さんが駅の構内を歩いてるのを見て、更に不安と恐怖を覚えたのを思い出してしまった。
街に出てもイギリスと比べて雰囲気が悪いし、パトカーのサイレンも鳴り響いててすごく怖いと感じた。
この映画のパリでは、街中に沢山の軍人さんが歩いてるシーンが何度も出てきて、私が感じた恐怖なんか比べ物にならないような不安や恐怖を抱きながら、日々の生活を送らないといけないということにとても心が痛くなった。正直、心が痛いとか辛いとかいう言葉をレビューに書くのも、浅ましいのでは?と感じてしまうくらい、言葉に出来ない。


面白い面白くないとか関係なく、この映画はみんなに観てほしいなあと思う。
にこ

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