アマンダと僕のネタバレレビュー・内容・結末

上映館(1館)

「アマンダと僕」に投稿されたネタバレ・内容・結末


例えに出すのも差し出がましいのですが、
「君の名前で僕を呼んで」を観た時と
同じ感覚になりました。

スクリーンと観客が繋がって、
お互いに寄り添いながら彼らの行く末を見つめていく感覚。

アマンダを養女にするってレナに
言う時も、考えている時間を経て、
本人がサラッと言えるようになった時
を映像で見せている。
映画の嘘を超えたところなんじゃないかしら。アマンダ、大好きよ、、、
母親の死で1人になったアマンダと24歳の叔父
もっとハートフルな物語を想定して観ると裏切られた
突然のテロで大切な人を亡くした痛み
それでも続いていく日常
持て余した感情がふとした拍子に溢れ出すこと
ドラマチックではない表現がよりリアリティを作品にもたらしている
パリにおけるテロの恐怖は現実のものとしてそこにあり、ニュースだったことが身近な人に起こるということ
テーマの扱い方としては、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』に似て、あくまでも個人史として描く点には好感が持てた
但し、彼女との描き方や母親との関係性など少し広げ過ぎてるが為に中途半端な感が否めないのと、わりと無駄なシーンも多い気がする
フランス映画らしく、無駄なキスシーン、セックスシーンもあり、フェミニズムの国なのに、こういうシーンって女優さんは断らないのか不思議
こんな話だったのか。予告やアートワークの印象とはだいぶ違った。

突如訪れる破壊と喪失、そしてそれでも生きていかなくてはならない残された人々を描く。
"再生"という一単語で割り切れない、残された人たちの様子を、あくまで個人の視点に寄り添ってみつめる。同時多発テロ以降のパリとそこに住む人々への誠実な視点だと思った。

前作「サマーフィーリング」も途轍もない傑作で、本作とも共通する部分があり、それがミカエルアース監督の作家性なのかな。
余りにも静かに突然やってくる破壊と喪失。「サマー〜」のあの彼女の"最後の1日"も印象深かったけど、本作ではその静かさ・唐突さ・不気味さ、そして日常と同居してしまっていることが非常に恐ろしい。それまで美しい光景に見えたパリの公園で、緑が生い茂った中に何人もの人が血まみれで倒れている。叫び声やサイレンが鳴り響くわけでもなく、悪夢と日常が同居する。

この事件でアマンダもダヴィッドも決定的に人生が変わってしまう。外の世界はこれまでと変わりなく進んでいくように見えて、やはり決定的に変わっており事件の爪痕が残る。怪我をしてリハビリしながら生活する友人たちであったり、公園やどこにでも兵隊たちの姿が見える。宗教間の争いが表に出てきたり。レナは事件のショックで爆竹の音にも過敏になる。

それでも時は無情にも進んでいく。そして当たり前だけど親権や住む場所等、現実的な問題も出てくる。無理してでも周囲の進み方に合わせてみるけど、時折"あの時"以前に引き戻されるような感覚。その極地がラストのテニス観戦での涙か。試合の危機的状況から「もうダメだ」と思い、「エルビスは建物を去りました」という言葉を思い出す。そして、その言葉通り"あの時"に全て終わったんだという思いからの涙。でもそうでもないと思わせてくれる試合展開がささやかな、本当に微かな救いか。
銃撃事件の後、流れる時間は哀しみを漂わせつつも、それを乗り越えようとする人々のあたたかさや強さを感じた。
特に主人公は、哀しみの深さで精神的に余裕のないこともあったが、相手を包み込むような優しい言動が多く心あたたまる。

最後、主人公が大好きなテニス観戦そっちのけで、突然泣き出すアマンダを心配してなだめ続けるところがとても印象的だった。本当のお父さんみたい。

でも主人公とレナの関係とか、母親とはその後どうなったのか…希望を感じて終わったものの、続きが気になってしまう。
自分だったらどうしただろう?
と考えずにはいられませんでした。

予備知識なしで観たため
ほのぼのとした人間ドラマかな?
と思いきやある事件をきっかけに
事態は一転します。

まず現実を受け入れることさえ
難しいのに先のことなんて考えられないよね。

アマンダもデイビッドもレナ(大好き)も叔母さんもみんな優しいからこっちまで辛くなる。

それでも前を向いて行こうとする姿勢に勇気をもらえます。
日常生活の切り取り方にとてもセンスを感じます。
リアルな映画だった。
テロも、街中で黒人の方と白人の方と諍いも、ダヴィッドや周りの人たちの心境や状況や言葉。なにもかもが。
アマンダとダヴィッドはお互いに対等に支え合ってる。
ラストがよかった。あのラストでよかった。
姉が突然亡くなって、その娘と一緒に暮らすとなったら、ホントに大変だろうなぁと思いました。主人公が同年代だったのでより感情移入して観てしまいました。

アマンダちゃんが等身大の女の子って感じでとても良かったです。
アマンダちゃんがとにかくかわいい。かわいくて健気でそれでも一生懸命強く生きようとしてて、エルヴィスが去っても希望はあるんだよ。
ぼくもこれからは嫌いな食べ物は植木鉢にかくそう。
この映画は映画で物語なんだけど、物語ではない実際に存在してる"現在"のパリで起こっていることを強く痛感させられる作品でした。


一つ一つのシーンが印象的で心に刺さるわ…。
母が亡くなったことを聞き、ダヴィッドと散歩するシーンで、ずっとアマンダが泣かずにいたのに耐えきれずに突然号泣してしまったシーンが本当に辛かった。

あんなに悲惨なことがあったのに、残酷なほどに日常は絶えず進んでいくし、消化できない気持ちをもったまま学校とか仕事に行かないといけないのが本当につらい。


つらくて心が痛いシーンが多いんだけど、幸せな気持ちになれるシーンが一瞬でもあったり、最後には希望がある感じで終わったのがとても良かったです。

パリの街並みがすごく素敵だし、リヨンめっちゃ綺麗やし(老後に住みたいなと思った!笑)、ロンドンの街並みは言わずもがな最高◎undergroundマークー〜〜〜!!💘💘ってなった♡笑
あんな家みたいな宿あるんやなあ〜〜泊まってみたい…♡



以前、ヨーロッパ旅行でイギリスからベルギーに移動したときに、初めての地で不安になってたとこに、大きな銃を構えた軍人さんが駅の構内を歩いてるのを見て、更に不安と恐怖を覚えたのを思い出してしまった。
街に出てもイギリスと比べて雰囲気が悪いし、パトカーのサイレンも鳴り響いててすごく怖いと感じた。
この映画のパリでは、街中に沢山の軍人さんが歩いてるシーンが何度も出てきて、私が感じた恐怖なんか比べ物にならないような不安や恐怖を抱きながら、日々の生活を送らないといけないということにとても心が痛くなった。正直、心が痛いとか辛いとかいう言葉をレビューに書くのも、浅ましいのでは?と感じてしまうくらい、言葉に出来ない。


面白い面白くないとか関係なく、この映画はみんなに観てほしいなあと思う。
一瞬のうちに起きた本当に悲しい出来事は、その後も続く日常の所々に影を落とし、悲しみや苦悩を抱え込んだまま生きていく事になるんだなぁ、と感じた話。
悲観的な意味だけではなく。

主人公のアマンダとデイビットは、
パリの公園で起きたテロによって
アマンダにとっての母であり
デイビットにとっての姉である
サンドリーヌを失ってしまう。

母親を失った悲しみよりも、
その後に続く生活が、母親の不在や
それまで親しい他者でしかなかった
デイビットの介入により
急速に変化していくことへの、
アマンダの苛立ちに焦点が当てられているのがリアルだった。
何はかくにも残された人達には、
生きていかなければいけない義務があるし、それが切実な問題だから。

デイビットの方も最愛の姉を奪われ、自分の人生がしっかりと定まっているとは言えない中、姪の後見人になり、他人の人生を背負う決断を迫られる。

生きる事に怯え、苛立ち、何もわからないまま目の前に立ち起こる毎日を、精一杯生きていくしかない。

そう言った苦悩がよく表現されていたとと思う。

それと、それぞれのキャラクターの感情の描かれ方が印象的だった。
決して派手じゃないし、斬新なものだった訳ではないんだろうけど、その時キャラが感じた感情がどういうものなのか想像させられるカットになっていた。

例えば、公園でテロが起こりデイビットが
サンドリーヌの死を知るシーンでは、人々が倒れ、サイレンが鳴り、悲惨な事が起きたという事しか分からないようになっている (サンドリーヌの遺体映し出される事はない)。

何かが目の前で起こり、最悪の事態の可能性について察知するデイビットの表情から、その絶望感を読み取ることに注力されているような描き方だった。

フランス映画はあんまり観たことは無かったけれど、こういう余白から何かを読み取るような表現は、お国柄のようなものなんだろうか?

ストーリー以外のところでいうと、
フィルム撮りのようなザラッとした乾いた映像や、劇中のインテリアやファッションがとても好みでした。
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