ピッコロ

ジェミニマンのピッコロのレビュー・感想・評価

ジェミニマン(2019年製作の映画)
3.8
あっちも、こっちもウィル・スミス

ウィル・スミスが大好きなウィルマーにとって、あっち観てもウィル・スミス、こっち観てもウィル・スミスなので楽しくて仕方がない。
どうせなら、青いウィル・スミスも登場してほしかったなぁ。
なんなら、ドミノマン、グラサン、貧乏、超人、ガンマンと過去の映画のウィル・スミスがせいぞろいするウィル・スミスアッセンブルな映画も観てみたい。この映画を観ると、CGの技術が更に進んだような感じがして、やろうと思えば可能なのではと思ってしまう。

お話は、まったくというか、さっぱりというか、ぜんぜん大したことなくて、結構あっさりしている。
次の日には忘れそうになるぐらい薄味。
ただ、この映画は映像面だけでいうと百点満点。
とっても綺麗な映像が画面いっぱいに広がっていた。
なにやらHFR(ハイ・フレーム・レート)という良く分かんないけど凄いらしい技術が使われてるみたいで・・・。
普通の2Dで観たけど、"あれ?何か画がとっても綺麗"と開始数秒で分かるぐらいクッキリしていた。
設備の良い映画館だと、物凄い映像体験が出来るのでは?と思ったほど。

そして、戦闘シーンが凄すぎて、おしっこちびれそうになった。
ある意味、映像革命的な作品。
特に、バイクチェイスは、スピードが速すぎて、次から次へと目まぐるしく動くのでついていくのが大変。
最近のアクションシーンでは、ピカイチだったと思う。
ヤングウィル・スミス、ヤンウィルの動きが人間離れしてるのも面白い。
多分、CGなんだろうけど、ゲームみたいな動きをしていた。
だけど、少し物足りなさもあって、もう少し盛り上げてほしかったかなぁ。

ヤンウィルが若さゆえの危うさとか、ちょっとナヨナヨした部分があって、可愛かった。
ヤンウィルは、女の子にモテルだろうなぁ。
真面目な性格なのも、好印象。

対するおじじのウィルは、人生経験が豊富なので、常に一歩先を行く。
おじじのウィルは、男の子にモテルだろうなぁ。
頼れるおじじって素敵。

ついに時代は、人間もCGで描く時代に突入した。
ヤンウィルは、CGで描かれてるけどまったく違和感がない。
まるで、タイムスリップして過去から連れてきたみたいだ。

いつの日か、俳優さんが全部CGになる日がきたりして。
過去の偉人や亡くなった方をCGで蘇らせたり。
例えばアインシュタインとか、ベートーベン・・・。
そう遠くない未来、実現しそうな気がしてならない。
そういう意味では、夢を魅させてくれた映画でもあった。
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