「あなたの初めての涙はどこにいったの?」
精神病の母親と9歳の子供マチルドのお話、なかなか重たい。急に喋るフクロウというファンタジーが挿入されて、なんだか理解や気持ちの行き先が難しかった。。
マチルドの健気な「母親」を望む思いが、どんどんと母親を縛り付けていて、観ていて苦しかった。しっかりしているようで、まだまだ9歳でしかない。
一緒にいると二人とも駄目になってしまう現実が、きっとどこの世界にも転がっているんだろうね。
だけど離ればなれの後に、成長したマチルドが母親に施設に会いに行ったときの、色彩がとても健康的で綺麗で。それと母親の詩が、やっとマチルドの欲しかった言葉だった気がして救われました。