TetUeh

あの日々の話のTetUehのネタバレレビュー・内容・結末

あの日々の話(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

あるサークルの終電を逃したカラオケの中で起こる様々な人間模様の会話劇。
舞台劇発の映画ということで、会話のテンポや間が秀逸。
男性陣と女性陣の会話がパラで展開していく作りになっていて、多くの布石が皆が集合してからの終盤で一気に回収されていきます。
それぞれの会話はぶつ切りで、次の話に入っていくような展開ですが、実際の飲み会の会話もまさにこんな感じなんだろうな、、と思わせてくれます。
常に観客席からも笑いが生まれ、狭いカラオケの1室での話ながらあっという間に劇場中が物語に引き込まれてしまいました。

教訓めいた恩着せがましい話なく、一見オーバーな展開に見えるのだけれど、日常のそこらへんにある学生的な生活と地続きの物語として圧倒的にリアルで空虚で温かい雰囲気に包まれた話でした。
みんな大学生には見えないのだけど、かなり面白い作品でした。
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