ほのすと

メランコリックのほのすとのネタバレレビュー・内容・結末

メランコリック(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

陰キャの極みを体現したような、自分から主体的に会話や行動できない主人公。でもどこか(学歴ゆえの?)プライドがあって、それが「見てしまった」非日常により高揚感と共になんとなく特別感を感じている。
それがあっさり登場した松本により崩れたときの俳優さんの演技、すごく良かったです。
唇を震わせてムッとした表情で……個人的に、一番好きなシーンです。

別れのシーンにしろ、何かを決断するシーンにしろ、そして怪我人を運んだときにしろ…ホンットウに何もできない主人公、東大卒なだけの無能男で、気立ても良く、言いたいことを察してくれる彼女、突然運び込まれた怪我人を手当てする母親(素人ですよね…?銃弾跡手当できる母親……デキる母親だ…)、優しくて理解のある父親に囲まれて、腹が立ちます(笑)
「うだつのあがらない」演技は本当にいいかんじです。何もできなかったり、詰られて「いま考えてるから!」と声を荒げる無能のシーンとかすごくリアルで好きです。有能キャラの松本や小寺(だっけ?)のかっこよさとの対比ですかね~

映画一本としては、かなりハッピーエンドとしてまとまった作品だと思います。
松本やアンジェリカ、百合たちが幸せなendで良かったなーとは思うのですが、
主人公は一種のなろう系感があるのでラストで嫌いになりました!(笑)
ほのすと

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