カーネル

メランコリックのカーネルのレビュー・感想・評価

メランコリック(2018年製作の映画)
4.0
ラスト10分で、スコアを引き上げました。
監督、ありがとう!って思ったよぅ。
思ってたような映画じゃなかった!

公開時に気になって、それ以降もあのオレンジ色がずっと頭に残ってて。やっと。
監督や出演者にひっとっつも心当たりがなくて、逆にとてもフラットに観ることができたのは幸いでした。
予告などから『冷たい熱帯魚』をイメージしがちだけど、全然違う!実に暖かみのある、上品さすら感じた作品です。(東さんのおかげかなw)主人公に幸せになって欲しいと思わせる映画にハズレなし(あくまでも当社比)。扱ってるのは酷い犯罪行為なんだけどね〜w
「俺みたいな仕事するやつで酒飲む奴っていないっすよ。」
松本が言うと説得力あるセリフ。
怖いけどカッコいいんだよなぁ〜
和彦の家族の風景も秀逸。初めはなんだかピントのズレた会話してんな〜くらいにしか思わなかったけど、実に真剣に真摯に生きてる家族なんだな。救いだよね。
ヤクザの田中が不気味だった反面、フィリピーナの彼女がコレまた良くて!思わずニンマリ。
和彦の彼女役の吉田芽吹、可愛い〜。しっかりしたお芝居する人ですよね。もっと出てきてほしい。

ストーリーもアップダウンがしっかりあって、軽量感と重量感とを併せ持つテンポも良かったです。

主役を演じたココリコ田中風の皆川さんは
プロデュースもされています。松本を演じた磯崎さんはテクニカルアートデレクターも兼任(アクションとか)。そして長編デビューとなった田中監督。この同い年3人がOneGooseという制作グループを立ち上げて制作したのがコレ。(予算300万撮影10日……… お金を掛けりゃいいってもんじゃないんだよ、キミ。)
素の3人、カッコいいです!!!特に役者の二人!ぜひ作品の公式HPをご覧になることをおすすめします!もっと映画に出て欲しい。

しかしこんな映画(いい意味で!)で幸福感を味わっちゃった自分って、変かなw


配給アップリンクでした。
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