銭湯が大好きな私にとっては観たくて仕方がなかったこの作品。
銭湯が人を殺すための場所として使われてるなんて、行きつけの銭湯のことを思うとゾッとしますが、描きたかったのは非日常だと考えると伝えたかったのはここではないと割り切って観ることができました。
和彦の人物像を掴むまでは違和感を感じますが、掴んでしまえばこっちのものでその後はずっと面白い。「エリート街道から逸れて…」パターンは多くありますが、和彦はそのなかでも圧倒的に異端(笑)。ワガママでひねくれていて面倒くさいけど愛さずにはいられない、そんな一癖も二癖もある人物たちで彩られた愉快な作品です。