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メランコリックのふろいとのレビュー・感想・評価

メランコリック(2018年製作の映画)
3.8
[ほぼニート東大出の和彦と童貞殺し屋松本のバディ物語]
ゼミ合宿帰り、酒豪のゼミ先輩たちが「この後も飲むぞォォ!ウェーーイ!」とバスで僕含む後輩に半ば強引に参加強制を強いられたので、大阪に逃亡することを決意。なんとなくブラブラするのももったいないなと思って映画館を探してみたらシネヌーヴォといういい感じの映画館をみつけ突入!そしてそこにいい感じの映画がやっているではないか。それが『メランコリック』だった。
早速パンフを買って、近くのマクドナルドで読了しワクワクしながらレイトショーへ。結論、むっちゃ面白かった。今年の映画館で観た映画でベスト1級(そんな観てないだろ)だ。
そもそも風呂屋で殺しをする日常の中の異様な光景とか、ありそうでなかったしよく考えたなぁと思った。
主人公が東大出なんだけど、特にやりたいこともなくうだつのあがらない生活を送っていたらほぼニートになっているあの感じとか、むっちゃ雰囲気出てて僕の知り合いにまさにこんな感じの人がいてて、ちょっとクスっとした。
そして東大出ほぼニート主人公のバディとなる童貞殺し屋松本だが、彼もストーリーが進むにつれて彼の色んな表情、側面がいっぱい出てきて金髪のくせになんか憎めない!というか好きだ!笑笑
風呂屋のオーナーの普段は優しいけど、その裏は実は○○だった〜!というなんとも言えぬ優しさの裏側のこわさみたいなのが彼の台詞ところどころに出ていて必見。

撮影に関していえば、田中征爾監督が手掛けていて、金曜深夜から日曜の昼にかけて、計10日間で行われたそうだが、そうは思わせないほど、カメラワークがしっかりしていると思った。とにかく面白いのでおススメ!
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