月並みな表現になってしまうけど、
1人の人間の命と勇気が持つ力。
自身が死んだ後でさえ周囲の人生や世界に与える影響力。
生き残った者達の罪悪感、自責の念、癒えない心の傷とトラウマ。
戦争さえなければ、失う必要のなかった命、知る由もなかった痛みと喪失。
戦争を正当化できる理由なんてやはり何処にも存在しないと強く感じさせられる、そんな映画だった。
表彰されたり称号を与えられることが全てではないけれど、もうその人は生きていないからこそ、勲章を正式に与えられることで、その人の成した貢献、他者のために差し出したともいえる命の尊さと重みが広く認められ、
その人の魂をきっと癒すだけでなく、自分を責めたり、痛みを抱えながら生きてきた生存者達や遺族の心をほんの少しでも明るく照らし救うことができるのだと思った。
