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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実のsanyaaanのレビュー・感想・評価

3.7
【30年以上も名誉勲章を授与されなかった、兵士たちの英雄ピッツェンバーガー】658

《感想》
歴史の中には、現代でもなかなか世に出ることもなく
沢山の人の命を救ったり、人の心の支えになった人が居る。

今回もその1人、米国空軍の落下傘救助隊の医療兵、ウイリアム・H・ピッツェンバーガー。

ピッツェンバーガーが何故、名誉勲章は授与されなかったのか。
帰還兵が30年以上、名誉勲章授与を求め続けたにもかかわらず。。。

物語は
米国国防総省のエリート職員スコット・ハフマンが調査を進めながら
戦争当時の映像を組み入れ、戦争を再現する構成。

このベトナム戦争の映画は
聞き取り調査をメインとしており、いわゆる戦争映画の様な生々しい映像は控えめ。
ピッツェンバーガーがどれ程の功績を残したのかが、帰還兵から語られる。

★私の見所は...
最後の演説と思っております。
流石アメリカらしい、人を惹きつける演説です。
日本人の大臣等であの様な演説を出来る人を見た事がない。

★戦争とは...
戦争映画を何度観ても
何故、人と人が殺し合わなければならないのかが全く理解できない。
喜ぶのは戦争に勝った、国のお偉いさんだけで、
亡くなった本人や、親や兄弟、家族、友人等悲しむ人の方が圧倒的に多い。
私の命が尽きる頃、戦争が無い地球を望みます。

《物語》
2019年アメリカ映画
1966年4月11日、ベトナム戦争下での救出作戦で、米国空軍の落下傘救助隊の医療兵として60人以上の兵士たちを献身的に救った英雄ウイリアム・H・ピッツェンバーガー。彼は激戦の最前線で仲間たちのために自らの命を犠牲にした。この功績を評して最高位の勲章である「名誉勲章」を推薦されたが授与は却下されてしまう。なぜ、名誉勲章は授与されなかったのか。なぜ30年以上もの間、戦友たちは英雄への名誉勲章授与を求め続けたのか。1999年、30年の時を経て米国国防総省のエリート職員スコット・ハフマンが調査を担当することになり真実に迫る。
名優ピーター・フォンダとクリストファー・プラマーの遺作となった。
(以上「映画ウォッチ」より)

監督
トッド・ロビンソン
出演
セバスチャン・スタン(スコット・ハフマン)
アリソン・スドル(タラ・ハフマン)
ウィリアム・ハート(タリー)
ジェレミー・アーヴァイン(ウィリアム・ピッツェンバーガー/ピッツ)
クリストファー・プラマー(フランク・ピッツェンバーガー)

《こんな話》
・ベトナム戦争
・名誉勲章

《関連する映画》
・プラトーン(ベトナム戦争)
・フルメタルジャケット(ベトナム戦争)
・日本のシンドラー杉原千畝物語(知られざる歴史上の人物)
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