茶碗蒸し

靴ひもの茶碗蒸しのレビュー・感想・評価

靴ひも(2018年製作の映画)
4.8
レストランの店員さん、職場の同僚が粋でした。相手そのものを見つめ、構えない特別扱いしない、自己肯定感を奪わない。それって簡単に思えるけどすごく難しいなあと思うので…。自分を持っている大人の振る舞いって感じであこがれます。
皆ができることをできる範囲で行っていく姿勢を映しているのも全体的に寛容な社会で、そして皆働き者なのがかっこよくて、素敵でした。置かれた環境も衣食住の自由があり、周りから尊厳を大事にされているからこそ、人の役に立てたら嬉しいって気持ちが育ち、人として充実感が産まれるのだろうし。
人は時に頑張っても結果が伴わないこともあり、受け止めるまでには様々苦悩もあると思うのですが、この映画はその先の姿までさらっと描いているのが個人的にとても救われました。

自分だって知能や発達指数が完璧ではない、そして人間性だって立派ではない。だから無駄に羨んだり、かえって見下したり、人の命に優越をつける行為って卑しいなぁと思いつつ、もっとすべき事があるのではないかと反省したり…内面を見つめさせてくれる有難い映画でした。
とってもお勧めです❣️
茶碗蒸し

茶碗蒸し